【新潟】切れ痔か大腸がんかは検査が必要!初期症状から見分ける方法
新潟で血便検査!切れ痔か大腸がんか?初期症状から見分ける方法とは
排便時に血便があるときは、新潟の肛門内科・外科の松波クリニックへご相談ください。血便は重大な症状であり、痔だけでなく大腸がんの初期症状の可能性があります。切れ痔なら少量の鮮紅色、いぼ痔なら少量の暗赤色が特徴です。一方、大腸がんの場合は「初期は出血量が少なく、気づかないこともある」「持続的に少量の血が出る」などの特徴があります。血便があれば決して放置せず、医療機関で検査することが大切です。
血便の原因と症状

切れ痔(裂肛)
切れ痔は痔の一種で、肛門の歯状線より下の部分に裂け目ができた状態を指します。便秘などの便通異常が要因の一つです。
裂け目ができることで、主に以下のような症状が現れます。
- 排便時の出血:裂け目から鮮紅色の血が少量付着する
- 排便時の痛み:裂け目部分が痛む
いぼ痔(痔核)
いぼ痔は、肛門の静脈が膨れ上がった状態を指し、内痔核と外痔核の2種類があります。
内痔核は肛門の内側にできた痔核で、便意をもよおすと突出し、出血することがあります。出血量は比較的多めで暗赤色の血が付着するのが特徴です。
一方外痔核は肛門の外側にできた痔核で、突出していることが多く痛みを伴うこともあります。出血量は比較的少なめです。
大腸ポリープ
良性の病変だが悪性化する可能性もある
大腸ポリープは一般的に良性の病変とされていますが、一部のポリープには悪性化する可能性があります。
具体的には以下のような特徴があります。
- ポリープの大きさが1cm以上
- ポリープの形状が陥凹(かんおう)を伴う
- 組織型が腺腫または管状腺腫
このようなポリープは「腫瘍性ポリープ」と呼ばれ、悪性化のリスクが高いとされています。定期的に大腸内視鏡検査を受け、このような腫瘍性ポリープが発見された場合は、速やかに切除処置を行うことが重要です。ポリープを放置すれば、大腸がんに進行するおそれがあるためです。
時折出血する
ポリープがある場合には、時折便に血が混じることがあります。
血便の状態として、以下の特徴が挙げられます。
- 鮮やかな赤色の血が混じる
- 便の量が少なくなる
- 下痢や便秘が起こる
ポリープによる出血は、がんによるものよりも出血量が少ない傾向にあります。しかし、出血の度合いは個人差が大きいため、血便に気づいたらすぐに医師に相談してください。早期発見・早期治療が可能になり、がんになる危険性を減らせるためです。
大腸がん
進行すると血便が目立つ
大腸がんが進行すると、便に混じる血の量が徐々に増えていきます。最初は微量な出血で気づきにくいものの、がんが大きくなるにつれて以下のような状況になります。
- 便の周りに血が付着するようになる
- 少量の血が持続的に出るようになる
- 排便後に肛門から鮮血が流れ出る
特に直腸がんの場合は、肛門に近いため血便が目立ちやすくなります。一方で結腸がんの場合は、血液が長い消化管内を通るため、黒っぽい便になりやすい傾向にあります。
いずれにしろ、血便が目立つようになった場合は要注意です。裂肛や痔核でも出血はありますが、量や持続性が異なることが多いです。医師に相談し、精密検査を受けることをおすすめします。
黒色の血が混じる
大腸がんが進行すると、便に黒っぽい血が混じるようになります。これは、腫瘍部位での出血が持続的に起こり、その血液が消化管内を通過する過程で変色するためです。
初期の段階では血が混じる量は少なく、気づきにくい場合もありますが、徐々に便の周りに血が付着するようになり、やがて黒色の血が混じった便が出るようになります。特に直腸がんの場合、肛門に近いため血便がよく見られます。
一方、結腸がんの場合、血液と便が混ざりやすいため、黒色の便が見られることが多くなります。
このように大腸がんの出血は、痔の出血とは異なり黒色を呈することから、排便時に黒っぽい便が見られた場合には、速やかに医師に相談する必要があります。
切れ痔か大腸がんか?血便とポリープなど症状から見分ける方法

出血の量と色
上記セクションでもご紹介したとおり、出血の量と色から切れ痔(裂肛)、いぼ痔(痔核)、大腸ポリープ、大腸がんを見分けることができます。
- 切れ痔:少量の鮮紅色の出血が特徴
- いぼ痔:少量の暗赤色の出血が特徴
- 大腸ポリープ、大腸がん:多量の出血があり、黒っぽい血が混じる
出血の量が少なく鮮やかな色の場合は切れ痔やいぼ痔の可能性が高く、多量の黒っぽい出血の場合は大腸ポリープや大腸がんを疑う必要があります。
便の状態
切れ痔やいぼ痔では、基本的に便の状態に異常はありません。一方、大腸ポリープや大腸がんの場合、腫瘍による管腔の狭窄があると以下のような便の異常が見られます。
- 便が細くなる
- 便秘や下痢を繰り返す
つまり、切れ痔やいぼ痔であれば便の状態は普通ですが、大腸ポリープや大腸がんの場合は便の異常を伴うことがあります。このように、出血だけでなく便の状態の変化にも注意を払う必要があります。
なお、上記の見分け方はあくまでも目安であり、自己で判断しないでください。正確な病名を知るためには医療機関での検査が必要です。
医療機関での検査による確定診断
問診と肛門診察
医師は最初に問診を行い、患者の症状や生活習慣、家族歴などを詳しく伺うのが一般的な問診です。その後、肛門診察を実施します。肛門診察では、まず肛門の外観観察です。腫れや潰瘍、出血などの有無を確認し、痔疾患の種類や程度を判断します。
次に、肛門内部の診察です。医師の手指を肛門に挿入し、肛門括約筋の緊張や腫瘍の有無を確認します。このとき、痛みがないか、出血がないかも観察します。
問診と肛門診察で異常が認められた場合は、便潜血検査や大腸内視鏡検査などの精密検査が必要です。
便潜血検査
便潜血検査は、便に含まれる微量の血液を調べる検査です。陽性の場合は、便に血が混じっていることを意味します。
しかしながら、陽性=大腸がんというわけではありません。痔(切れ痔やいぼ痔)が原因で陽性となることもあり得ます。
一方で、陰性だからといって必ずしも大腸がんがないわけではありません。早期の大腸がんが見逃されている可能性もあるのです。
つまり、便潜血検査は以下の2点に注意が必要な検査だといえます。
- 大腸がんがあっても、陰性になる可能性がある
- 大腸がんがなくても、痔が原因で陽性になる可能性がある
そのため、大腸がんを早期発見・予防するためには、便潜血検査の結果にかかわらず、大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)を受けることが重要です。
大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査とは、肛門から細い内視鏡を挿入し、大腸の内側を直接観察する検査です。大腸内視鏡には主に、以下の2種類の検査方法があります。
- 注腸X線検査併用:大腸全体を観察できる
- 大腸ファイバースコープ:肛門から30cm程度、S状結腸まで観察できる
内視鏡検査では、直接大腸粘膜を観察できるため、がんやポリープの有無、出血箇所の特定などが可能です。また、ポリープがあれば同時に切除することもできますので、がんの早期発見や治療に有効な検査となります。早期のがんやポリープは自覚症状に乏しいため、定期的な内視鏡検査を受けることが大切です。
血便や便の状態に違和感がある方は新潟の松波クリニックへ
血便は決して放置してはいけません。切れ痔やいぼ痔といった痔の症状の可能性もありますが、場合によっては大腸がんの初期症状である可能性もあるからです。
切れ痔やいぼ痔、大腸ポリープ、大腸がんは出血量や便の状態で見分けることができますが、確定診断のためには受診し、検査を受けることが重要です。早期発見なら内視鏡治療で切除できる可能性もあり、大腸がんの治癒につながります。
新潟の松波クリニックでは、肛門外科・肛門内科に対応しております。切れ痔やいぼ痔といった痔の症状をはじめ、便秘や下痢といった排便異常などおしりに関する様々なお悩みに対応可能です。大腸内視鏡検査が必要になった際も、専門の病院をご紹介いたします。新潟で血便や便の状態に違和感がある方は、ぜひ松波クリニックへご相談ください。
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