【新潟】切れ痔が悪化する前に治療を!自宅での予防策と正しい緩和ケア
新潟で切れ痔治療!自宅での予防策と正しい緩和ケアとは
切れ痔は肛門周りの傷つきや裂け目のことを指し、自宅での緩和ケアには疼痛緩和方法や冷却療法などが挙げられます。新潟で切れ痔の治療先をお探しの方、肛門からの出血や排便困難が続く方は、松波クリニックへぜひお越しください。
切れ痔が悪化する前の予防策

切れ痔は肛門周りの傷つきや裂け目のことを指します。切れ痔が悪化する前の予防策を見ていきましょう。
便秘を改善する食生活
痔の予防や改善には、適度な便の状態を保つことが重要です。そのために、食生活で気をつけるポイントは以下のとおりです。
食物繊維の摂取
不溶性食物繊維は便の量を増やし、蠕動(ぜんどう)運動を促進します。豊富に含まれる代表的な食品は、以下のようなものが挙げられます。
- 玄米、雑穀米
- 野菜(れんこん、さつまいも、ブロッコリーなど)
- 果物(ラズベリー、ブルーベリー、キウイ、バナナ、りんごなど)
- きのこ類
- 納豆
水溶性食物繊維は便を柔らかくし、老廃物の排出を助けます。海藻類、野菜、果物(きんかんやプルーン)などに多く含まれています。
乳酸菌の摂取
ヨーグルト、乳酸菌飲料に加え、味噌や醤油にも乳酸菌が含まれており、腸内環境を整え、蠕動運動を促進する働きがあります。
適度な運動とストレス解消
切れ痔を予防するためには、適度な運動を心がけることが重要です。運動をすることで腸の動きが活発になり、便秘の改善につながります。
ウォーキングなどの軽い運動なら簡単に取り入れられますので、1日30分程度の運動を習慣づけましょう。また、ストレスを溜め込まないことも大切です。ストレスが溜まると便秘になりがちです。趣味の時間を作るなどして、ストレス発散の機会を持つよう心がけてください。
運動とストレス解消は相乗効果があり、切れ痔の予防に有効です。生活リズムを整えるなどして、日頃からの予防に努めましょう。
肛門周りの過剰な手入れを避ける
切れ痔の治療において、肛門周りの過剰なお手入れは避ける必要があります。
肛門周りを清潔に保つため、入浴や坐浴(腰から下だけ湯に浸かること)をするのは効果的です。しかし、過剰に清潔を心がけ過ぎると、かえって肛門周りの皮膚を傷つけ、痛みの原因になりかねません。
また、切れ痔があると肛門の周りが汚れやすくなるため、清潔を保ちたくなる気持ちはわかりますが、この場合も過剰な接触は避けましょう。汚れを優しく拭き取る程度に留め、肛門周りの皮膚を守ることが大切です。
切れ痔の症状が落ち着けば、通常の入浴で十分な清潔が保てるようになります。
傷の悪化や痛みを抑えるために!自宅でできる切れ痔の緩和ケア

疼痛緩和方法
切れ痔による傷の悪化や痛みを和らげる方法には、坐薬や外用薬の使用、冷却などの緩和ケアがあります。
坐薬
痔の痛みや腫れを抑える薬剤が入った小さな錠剤を肛門に挿入します。代表的な成分には、ステロイド剤やグリセリン液、ビタミンE製剤などがあります。
外用薬
痔の症状に応じて、軟膏やクリーム、ジェル状の薬を塗布して使用します。鎮痛消炎剤や収れん剤が配合されていることが多く、痛み止めと同時に痔の腫れを抑える効果があります。
冷却療法
痔の痛みを和らげるために、冷やすことで炎症を抑える方法です。アイスノンやアイスパックを当てる他、専用の冷却装置を使う場合もあります。
このように様々な方法で切れ痔の痛みを緩和できますが、症状の程度によっては医師に相談し、適切な処置を受けることが大切です。
出血への対処
切れ痔からの出血には速やかな対処が必要です。まずは止血剤を使用してください。市販の止血剤散布用パウダー剤や軟膏を患部に塗布することで、止血が期待できます。
また、患部の清潔を保つことも重要です。温水で患部を洗浄し、清潔なガーゼなどで軽く押さえるよう心がけましょう。
出血量が多い場合や止血が難しい場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。
脱出痔の一時的な処置
痔核が脱出した場合、まずは無理に押し込まないことが重要です。排便後に肛門をきれいにし、便器に座ったまま指で脱出物をゆっくりと肛門の中に押し戻します。押さえながら立ち上がると、スムーズに戻すことができます。
戻りにくい場合は、トイレの温水洗浄や温水シャワーで、肛門を温めてから押すと戻りやすくなります。
それでも脱出物が戻らない場合は、無理に押し込もうとせず、病院を受診するようにしてください。脱出した内痔核と似た別の病気もあるため、自分で判断せずに一度医師に相談することが大切です。
医療機関での治療が必要な場合
症状が改善しない場合
切れ痔の症状が数週間経っても改善しない場合は、医療機関を受診することが重要です。自宅での対処を続けても、以下のような症状がある場合は早期に受診しましょう。
- 疼痛が持続する
- 出血が続く
- 便が細くなる
- 排便困難が続く
このような症状が見られる場合、切れ痔が慢性化している可能性があります。慢性切れ痔を放置すると、以下のようなリスクが高まります。
- 痔核や肛門ポリープの発生
- 深い潰瘍ができる
- 肛門狭窄による排便困難
切れ痔の症状が改善せず日常生活に支障をきたしている場合は、医療機関で的確な診断と治療を受けることが不可欠です。早期発見・早期治療が大切です。
重症な出血がある場合
切れ痔から出血量が多く、衰弱するほどの重度の出血があるときは、すぐに医療機関を受診する必要があります。
重症な出血の目安としては、以下のようなケースが挙げられます。
- トイレットペーパーに血液がつき、拳大サイズ以上の量の出血がある
- 血便(便に血液が混じり赤く見える)がある
- 貧血症状(めまい、立ちくらみ、動悸、息切れなど)がある
このような症状が見られたら、切れ痔が原因かどうかを確認するため、即座に医師の診察を受けましょう。
重症な出血がある場合、医師は止血処置や輸血などの対症療法を行い、切れ痔以外に潰瘍や腫瘍などの重篤な疾患がないかを検査します。早期発見・早期治療が何より重要です。
疼痛が強い場合
切れ痔の症状が進行すると、肛門の狭窄が起こり排便時の痛みが非常に強くなります。この状態が続くと、排便を恐れるあまり便秘が慢性化し、さらに切れ痔が悪化するという悪循環に陥ります。強い疼痛は日常生活にも大きな支障をきたすため、医療機関で専門的な治療を受けるようにしてください。
手術の適応としては、以下のような場合が挙げられます。
- 生活習慣の改善や薬物治療で症状が改善されない
- 出血が止まらない
- 排便時の痛みが極端に強い
手術では、切れ痔で硬くなった肛門の皮膚を切除し、周囲の軟らかい組織で覆う「肛門形成術」が一般的です。重症度や治療方法にもよりますが、手術時間は15~30分程度で約1週間の入院が必要です。
切れ痔は早期発見・早期治療が大切!肛門周りの症状にお悩みなら
切れ痔は放置すると悪化するため、早期発見と適切な対処が大切です。便秘や下痢を避ける食生活、適度な運動とストレス解消など、日頃から痔の予防に心がけてください。痔は、セルフケアでの完治は難しい病気ですが、症状をコントロールすることは可能です。
排便時の出血がひどい、肛門周囲の腫れ・痛み・かゆみがあるなど、切れ痔の症状が出たら、我慢せずに病院を受診しましょう。
新潟の松波クリニックでは、肛門外科・肛門内科をはじめ、外科・内科・小児外科に対応しております。肛門外科・肛門内科の担当医として、切れ痔などおしりにお悩みをお持ちの方には専門的な治療も行っております。肛門周りの傷つきや裂け目など切れ痔の症状にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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