新潟でいぼ痔治療!腫れを和らげる生活習慣の改善策と適切な治し方
【新潟】いぼ痔は自然治癒できる?腫れを和らげる改善策・近道の治療法とは
いぼ痔は初期段階では自然治癒の可能性がありますが、早期治療を望むなら専門の肛門科に行くのが望ましいです。いぼ痔の治し方には内服薬と外用薬、注射療法、結紮切除術などがあり、症状や重症度によって選定されます。いぼ痔にお悩みの方は、新潟の松波クリニックへご来院ください。
いぼ痔の原因と誘発要因

いぼ痔とは、肛門周囲の静脈が腫れ上がった状態を指します。肛門の内側にできるものを「内痔核」、外側にできるものを「外痔核」と呼び分けています。
便秘や下痢による排便困難
いぼ痔の主な原因の一つが、便秘や下痢による排便困難です。便秘は、過剰な力みが直腸や肛門周りに、また下痢は頻回の排便で同様の負担がかかります。
このような状態が続くと、以下のような悪循環に陥ります。
- 排便困難による力み
- 直腸や肛門周りへの負担増加
- 静脈の血流障害
- 静脈の膨張(いぼ痔の発症)
- さらなる排便困難
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つまり、排便困難が長期化すると、いぼ痔が発症・悪化する一因となるのです。適度な運動や食物繊維の摂取などで、自然な排便を心がける必要があります。
肥満や妊娠による腹圧上昇
肥満や妊娠は、いぼ痔の原因になりやすいといわれています。肥満の場合、過剰な体重により腹圧が高まり、肛門周囲の静脈に負担がかかる点が原因の一つです。
一方、妊娠中は子宮の拡大や赤ちゃんの体重増加で腹圧が上がります。
このように腹圧が上がると、以下のようないぼ痔のリスクが高まります。
- 肛門周辺の静脈が圧迫され、血流が滞る
- 便秘や下痢が起こりやすくなり、排便時の負担が増える
いずれの場合も、腹圧の上昇が長期化すれば静脈が次第に腫れ上がり、いぼ痔が発症・進行するおそれがあります。そのため、肥満や妊娠中は腹圧を下げる対策が重要です。
加齢による筋力低下
加齢に伴い、肛門周囲の筋肉が弱くなることでいぼ痔になりやすくなります。肛門は括約筋という筋肉で締められていますが、この筋力が低下すると便意を我慢できなくなったり、便が肛門内に滞留しやすくなります。こうした状態が続くと、肛門部の静脈に負担がかかり、いぼ痔の原因となるのです。
特に高齢者では、以下のような症状に注意が必要です。
- 便意を感じづらくなる
- 排便時に力が入りにくい
- 排便後の残便感
筋力低下から便秘が起こると、いぼ痔のリスクが高まります。適度な運動や食物繊維の摂取など、生活習慣の改善で予防することが大切です。
いぼ痔の治し方は?腫れは自然治癒できる?

自然治癒の可能性
初期なら自然治癒の可能性がある
初期のいぼ痔であれば、自然治癒する可能性があります。具体的には以下の2段階までなら、生活習慣の改善などで自然に治ることがあります。
- 内痔核Ⅰ度:いぼが常に歯状線の内側に留まっている段階
- 内痔核Ⅱ度:排便時などのいきんだ拍子にいぼが歯状線の外側に出てくる(脱肛)が、その後自然に元に戻る
しかしながら、内痔核Ⅲ度以降や外痔核の場合は自然治癒が難しくなります。Ⅲ度以降は指で戻さないと元に戻らず、Ⅳ度以降は常にいぼが肛門から出た状態になるためです。
進行すると手術が必要に
いぼ痔が進行すると自然治癒はほぼ望めません。痔の脱出や出血が続く場合は、注射療法や切除術などの手術治療が必要になります。
いずれの手術も妊娠・授乳中は原則できません。治し方や適応については診察時の所見で医師と相談しましょう。
自然治癒を助ける食事と生活習慣
食物繊維の多い食事
食物繊維には、不溶性と水溶性の2種類があります。不溶性食物繊維は、水分を吸って膨らみ、便の量を増やすとともに腸の蠕動(ぜんどう)運動を促します。
一方、水溶性食物繊維は、水に溶けてゲル状になり、便を柔らかくしたり、不要な胆汁酸やコレステロールを吸着して体外に排出させる働きがあります。
適度な運動と入浴
適度な運動を習慣づけることは、便秘改善に効果的です。ウォーキングなどの有酸素運動は腸の動きを活発にし、便通を良くします。また、軽い筋トレも腹筋を刺激して便秘の予防につながります。
一方、入浴は肛門周りの血行を促進するため、腫れや痛みなど痔の症状を和らげる効果があります。入浴時のポイントは以下のとおりです。
- 浴槽に10~15分ほど浸かる
- お湯の温度は40~42度が目安
- 上半身も浸かり、リラックスする
生活習慣の一環として適度な運動と入浴を心がけることで、自然と痔の症状が和らぐでしょう。
排便時の注意点
いぼ痔の自然治癒を助けるためには、排便時の注意が重要です。
- 無理にいきむ排便は避ける:いきみすぎると肛門に大きな圧力がかかり、いぼ痔が一層腫れ上がる原因となる
- 排便後は拭き過ぎない:トイレットペーパーで強くこすり過ぎると、肛門周りの粘膜を傷つけるおそれがある
- 便座に長居しない:3分以上便座に座り続けると、肛門への圧迫が続き、いぼ痔の症状が悪化する可能性がある
このように、排便習慣の改善がいぼ痔の自然治癒につながります。無理のない範囲で注意を払うことが大切です。
治療が完治の近道!クリニックでのいぼ痔の治し方
クリニックを受診するタイミング
クリニックを受診するタイミングは以下のとおりです。
- 自覚症状が続く場合
- 出血や疼痛が強い場合
- いぼ痔が外に出て戻らない場合
クリニックでのいぼ痔の治し方
内服薬と外用薬
いぼ痔の症状が軽い場合は、内服薬や外用薬での治療が有効です。
- 内服薬:錠剤、顆粒剤、舌下錠
- 外用薬:坐薬、注入軟膏
これらは患部に直接塗布・挿入することで、痔の腫れや痛み、出血などの症状を一時的に和らげる効果があります。ただし、薬で症状が落ち着いても根本的な治療にはなりません。生活習慣の改善などを行い、再発を防ぐことが重要です。薬で治らない脱出や出血が続く場合は、手術が必要になることがあります。
注射療法
いぼ痔の注射療法としては、ALTAという治療法があります。ALTAとは、痔に流れ込む血液の量を減らし、いぼを硬くして粘膜に癒着・固定させる注射剤を用いた療法です。注射剤を投与した部分が次第に小さくなり、元の位置に癒着・固定していくことで、脱出が見られなくなります。通常、治癒には1週間~1ヶ月程度を要します。日帰りで行う医療機関もあり、手術よりも侵襲が低く比較的短期間で済むのがメリットです。
切除術
結紮切除術は、いぼ痔の奥の血管を縛って切除する方法です。腰椎麻酔を行うため、手術中の痛みはありません。入院期間の目安は2週間ほどです。
妊娠・授乳中には原則として手術は控えられます。処置・治療については個別に診察時にご相談ください。
自然治癒より早期に完治!新潟でいぼ痔にお困りなら
便秘や下痢による排便困難、肥満や妊娠による腹圧上昇、加齢による筋力低下など、いぼ痔になる原因はさまざまで、女性の方の発症も珍しくありません。初期段階であれば自然に治癒することもありますが、重症化や長期化を避けるためにはクリニックでの治療が望ましいです。排便困難や肛門に違和感がある場合は、一度肛門内科・外科に診てもらうようにしましょう。
新潟の松波クリニックでは、肛門外科・肛門内科をはじめ、外科・内科・小児外科に対応しております。肛門外科・肛門内科の担当医として、おしりにお悩みをお持ちの方には専門的な治療も行っており、日帰り手術も可能です。新潟で排便困難やおしりにお悩みをお持ちの方は、お気軽にご相談ください。
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