新潟の肛門内科専門医に聞く!便秘・下痢の悩み解決法とは
新潟の肛門内科の専門医が解説!便秘・下痢の悩みを解決する方法とは
生活リズムの乱れや食生活の偏りは、便秘や下痢の大きな原因となります。症状がしばらく続く場合には、専門医師へ相談するようにしましょう。新潟で肛門内科や一般外科・内科をお探しの方は、松波クリニックへお越しください。
便秘・下痢の原因と症状

生活リズムの乱れや食生活の偏りは、便秘や下痢の大きな原因となります。便秘や下痢の症状が1ヶ月程度続く場合は、医療機関への受診を検討する必要がありますので、自覚症状に注意を払うことが大切です。
便秘の原因
例えば、以下のような食生活の乱れは便秘を引き起こしやすくなります。
- 朝食を食べない
- 食事の時間が不規則
- 好き嫌いが多く、食物繊維の摂取が少ない
また、運動不足により腹筋が弱くなると腹圧をかけにくくなり、便秘になることもあります。
便秘の主な症状
便秘の主な症状には、以下のようなものが挙げられます。
- 便が出にくい、または全く出ない(排便困難)
- 便が硬くて排便に苦労する
- お腹が張る
- お腹が痛む
- お腹がすっきりしない、残便感ある
このように、便秘では単に便が出にくいだけでなく、お腹の不快感や痛みを伴うことが多くあります。また、便秘が改善されないと、さらに悪化して嘔吐や吐き気、肌荒れなどの症状が現れる場合もあります。
下痢の原因
一方、水分の過剰摂取やストレス、アルコールの飲み過ぎなどが原因で下痢が引き起こされる場合もあります。生活リズムを整え、規則正しい食生活を心がけることが、便秘や下痢を予防するうえで大切です。
下痢の主な症状
下痢には様々な症状が伴います。腹痛、吐き気や嘔吐、発熱、血便、脱水などが挙げられます。特に注意が必要なのが脱水症状です。下痢が続くと体内の水分が失われ、以下のような症状が現れます。
- 尿が半日以上出ない
- 尿の色が濃い
- 唇がカラカラに乾く
こうした症状が見られる場合は、すでに脱水を起こしている可能性が高く、速やかに医療機関を受診しましょう。特に乳幼児や高齢者は脱水しやすいため、注意が必要です。
クリニックを受診するタイミングと科目選択

便秘や下痢は生活習慣の乱れなどから一時的に起こることがあります。しかし、症状が長期間続く場合には医師への相談をおすすめします。
クリニックを受診するタイミング
便秘
便秘が1週間以上続く場合も要注意です。大腸がんや腸閉塞の可能性があり、大腸内視鏡検査が必要になることもあります。排便の異常が長引く場合は放置せず、早めに医師に相談することが大切です。
下痢
下痢の場合、以下のような症状が現れたら早めに受診を検討しましょう。
- 3日以上続く下痢
- 血液が混じる
- 激しい腹痛や発熱を伴う
このように下痢が長引いたり、他の症状を伴う場合は、単なる生活習慣の乱れ以外の原因が考えられます。潰瘍性大腸炎やクローン病、大腸がんなどの病気が潜んでいる可能性があるためです。
病院・クリニックの科目選択
便秘
便秘の症状で医療機関を受診する場合、「一般内科」「消化器内科」「胃腸科」や「肛門科」が適切な診療科目といえます。便秘や腹部膨満感など消化器系の症状なら、消化器内科や胃腸科の受診がおすすめです。
痔など肛門周りの症状があれば、肛門科の受診をおすすめします。
下痢
一方、下痢を主訴に受診する場合は、症状次第で以下のように受診科を選びます。
- 内科:下痢、腹痛など
- 外科:下血がある場合
いずれの症状でも、慢性的に続く場合や他の重症な兆候(発熱、嘔吐など)が見られる場合は受診が必要です。
便秘・下痢それぞれの対策法と生活習慣の見直し
食生活の見直し
便秘
便秘予防には、食物繊維の摂取と水分補給が大切です。食物繊維には水溶性と不溶性があり、両者をバランスよく摂ることが推奨されています。
<水溶性食物繊維を多く含む食材>
- 海藻類(昆布、めかぶ、わかめなど)
- 野菜(ごぼう、にんじん、大根、玉ねぎ、トマトなど)
- 果物(りんご)
- ネバネバ食材(山芋、おくら、モロヘイヤなど)
- 切り干し大根
<不溶性食物繊維を多く含む食材>
- 玄米、雑穀米、ライ麦パン、全粒粉パン
- 野菜(れんこん、さつまいも、じゃがいも、ブロッコリーなど)
- 果物(バナナ)
- きのこ類(えのき、しいたけ、しめじ、エリンギなど)
- 納豆
水分補給も大切で、1日1.5~2リットルの水分を摂るよう心がけましょう。
下痢
暴飲暴食を控えて、腹部を温めるように心がけることが大切です。
- 脂質の多い食べ物(肉類やケーキなど)を控える
- 刺激物(コーヒーや炭酸飲料、アルコール類)を控える
- 消化の良い食べ物(おかゆ、うどん、野菜スープ、すりおろしりんご)を摂取する
規則正しい生活リズムの確保
便秘や下痢の予防や改善には、規則正しい生活リズムを保つことが大切です。生活リズムが乱れると自律神経の働きにも影響し、便秘や下痢を引き起こしやすくなります。そこで大切なのが、以下の3点です。
- 就寝と起床時間を一定にする
- 食事の時間をなるべく決める
- 適度な運動を心がける
特に便秘は、朝食を食べることで腸の蠕動運動が活発になり、便通がスムーズになります。
便秘や下痢に悩んでいる方は、まずは生活リズムを整えることから始めてみましょう。改善が見られない場合は、専門医に相談するのが賢明です。
ストレス解消法の実践
ストレスは便秘や下痢を引き起こすことも珍しくありません。日々のストレスが溜まると、自律神経の働きが乱れ、消化管運動に影響を与えるといわれています。適度な運動やリラクゼーションなどによるストレス解消が重要です。
おすすめのストレス解消法
- ヨガ:呼吸法や体操で自律神経を整えることで便秘・下痢の改善に効果的
- ホットヨガ:発汗作用で体の老廃物を排出し、リフレッシュ効果も得られる
- ウォーキング:軽い運動で血行を良くし、ストレス発散にもなる
また、レクリエーションや読書、映画鑑賞など、日々の生活に気分転換を取り入れましょう。ストレス解消のための運動や趣味を見つけ、生活にうまく取り入れることが便秘や下痢の予防につながります。
腸内環境を整えるメリット
腸内環境と健康は密接に関連しており、腸内環境を整えることで様々なメリットが得られます。特に注目すべきは、免疫力向上と代謝アップです。
私たちの腸内には、数百種類、数十兆個もの細菌が生息しており、これらが複雑なバランスを保ちながら腸内フローラ、いわゆる腸内環境を形成しています。腸内細菌は、善玉菌・悪玉菌・日和見菌(ひよりみきん)の3種類に大別され、善玉菌が優勢な状態が理想的な腸内環境です。
腸内環境が整っていると、免疫細胞の約70%が集まる腸の働きが活性化し、免疫力の向上につながります。善玉菌は、免疫細胞を刺激して活性化させる物質を産生し、病原菌やウイルスから体を守ってくれます。さらに、腸内環境は代謝にも大きく影響します。善玉菌は、食物の消化吸収を助け、エネルギー産生を促進するビタミンB群や短鎖脂肪酸を産生します。代謝が向上することで脂肪燃焼効率が高まり、太りにくい体質へと導かれます。
早めに専門医を受診しよう!便秘や下痢にお悩みなら
便秘や下痢による悩みは、生活習慣の乱れから来ることが多くあります。症状が数日続く場合は、早めに専門医を受診しましょう。専門医師による問診や検査を経て、状況に応じた適切な治療法が選択されます。症状の改善には、食事療法や運動療法、薬物療法などを総合的に取り入れることが重要です。
便秘や下痢は、些細な症状と見過ごしがちですが、放置すれば重症化する危険性もあります。症状の改善と予防に向けて、上手な対処法を実践していきましょう。
便秘や下痢など排便にお悩みの方はいらっしゃいませんか?
新潟の松波クリニックでは、肛門内科・肛門外科をはじめ、一般外科・内科・小児外科に対応し、患者様にとって適切な治療と快適な環境を提供しております。通院治療を主体にしており、患者様の負担軽減が可能です。重症化・慢性化により手術が必要な場合でも日帰り手術を行っておりますので、精神的・肉体的負担が少なくて済みます。新潟で便秘や下痢など排便にお悩みの方、肛門内科・肛門外科や一般内科・外科をお探しの方は、お気軽にご相談ください。
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