【新潟】切れ痔の治療前に確認!主な原因・症状や放置するリスクとは?
【新潟】切れ痔を治療したい…主な原因・症状や放置するリスクなどを解説
痔は、年齢や性別を問わず起こるおしりのトラブルです。非常に身近な疾患であり、日本人の約3割以上が痔に悩んだことがあるといわれています。痔にはいくつかのタイプがあり、代表的なものは「いぼ痔(痔核)」「切れ痔(裂肛)」「あな痔(痔ろう)」です。こちらでは、その中の切れ痔に関する知識をご紹介いたします。
新潟周辺でおしりのトラブルを相談したい方や、痔の治療について知りたい方など、参考にしていただければ幸いです。
切れ痔の主な原因
排便時に強い痛みを感じたり、トイレットペーパーに血が付着したりする経験はありませんか。もしかすると、それは切れ痔かもしれません。切れ痔は、肛門の皮膚が切れたり裂けたりして傷ができ、痛みや出血を伴う疾患です。いぼ痔に次いで多く見られ、特に女性に多い傾向があります。
切れ痔は、便の状態と大きく関係しています。硬すぎる便はもちろん、柔らかすぎる便も肛門に負担をかけ、皮膚が傷つく原因となります。
便秘
切れ痔の大きな原因は便秘です。腸内に便が長く留まると水分が吸収され、硬くなります。硬くなった便が肛門を通る際、皮膚を押し広げて傷をつけてしまうのです。便秘の背景には、食生活の乱れ、運動不足、ストレスなどが関係しています。
慢性的な下痢
繰り返す下痢も切れ痔の原因になります。水分の多い便が勢いよく排出されることで肛門に強い刺激が加わり、皮膚にダメージを与えてしまいます。また、頻繁な排便により肛門周辺の皮膚が炎症を起こしやすくなり、切れやすい状態になることも。さらに、便秘解消のために強い下剤を常用すると、かえって下痢を引き起こし、症状を悪化させる可能性があります。
その他の原因
妊娠や出産に伴うホルモンバランスの変化や、排便時の強いいきみも負担となります。また、香辛料など刺激の強い食品のとり過ぎや過度の飲酒も、肛門を刺激しやすく、切れ痔の一因になる可能性があります。
こうした原因によって肛門に負担がかかる状態が続くと、つらい症状が現れます。
切れ痔の症状
切れ痔は、排便時の鋭い痛みと少量の出血が主な症状として現れます。肛門周囲の皮膚が裂けることで、すぐ下にある神経が刺激され、強い痛みを伴います。出血は、トイレットペーパーに血が付く程度のことが多いものの、まれに多くなる場合もあります。
切れ痔の痛みについて
排便時に肛門の皮膚が裂けることで、「ピリッ」とした鋭い痛みが起こります。痛みは短時間で治まることが一般的ですが、慢性化すると排便後も違和感や痛みが続き、数十分から数時間続くこともあります。
切れ痔の出血について
出血は、傷口から少量出ることが多く、鮮やかな赤色をしているのが特徴です。通常はトイレットペーパーに付く程度ですが、まれに排便時に便器が赤くなるほどの出血が起こることもあります。
その他の症状
切れ痔が進行すると、痛みや出血に加えて次のような症状が見られます。
肛門周囲の腫れ
炎症が起こることで、肛門まわりに腫れや違和感を覚えることがあります。
肛門のかゆみ
分泌物や皮膚の炎症によって、かゆみを感じることがあります。
異物感
見張りイボや肛門ポリープができると、肛門に何かが挟まっているような感覚が残ることがあります。
分泌物の増加
傷の慢性化や炎症の持続によって、透明~黄白色の分泌物が出ることがあります。
これらの症状は、切れ痔が進行しているサインかもしれません。排便時の痛みや出血に加えて違和感が続く場合は、早めに肛門外科の受診をご検討ください。
切れ痔の進行と段階
切れ痔は、症状の進行に応じて段階があります。初期段階であれば比較的軽度で済みますが、放置すると慢性化し、重症化することもあります。症状が現れたら、早めの対処が重要です。
急性裂肛
切れ痔の初期段階で、排便時に肛門の皮膚が一時的に切れることで起こります。鋭い痛みや少量の出血が見られるのが特徴です。主な原因は便秘や硬い便で、多くの場合は数日~1週間ほどで自然に回復します。適切なケアを行うことで早期に治癒することが期待されます。
慢性裂肛
急性裂肛を繰り返したり、治療を行わず放置したりすると、慢性裂肛に進行します。傷が深くなったり、治りにくくなったりすることで、症状が長引くようになります。肛門ポリープ(見張りイボ)や潰瘍ができることもあり、痛みが排便後も続くのが特徴です。この段階では自然治癒が難しく、肛門外科での治療が必要になるケースも少なくありません。
重症化した慢性裂肛
慢性裂肛がさらに悪化すると、肛門狭窄(肛門が狭くなる状態)などを引き起こすことがあります。これにより排便が困難になったり、激しい痛みや出血が続いたりと、日常生活に支障をきたします。重症化した状態では、薬による治療だけでなく、手術が検討されます。
進行度に応じて治療法も異なるため、自身の症状に合った対応を検討することが重要です。
切れ痔を放置するとどうなるか?
切れ痔を放置すると、急性裂肛が慢性裂肛へと進行し、日常生活に支障をきたす可能性があります。
慢性化による症状悪化
初期の切れ痔は、比較的軽い痛みや出血ですが、放置することで慢性化し、激しい痛みや出血に悩まされるようになります。排便のたびに激痛が走り、日常生活に大きな影響が出かねません。
合併症のリスク増大
切れ痔を放置すると、肛門ポリープや潰瘍などの合併症を引き起こすリスクが高まります。
肛門ポリープ
慢性的な刺激によって肛門ポリープが発生し、さらに排便時の痛みや出血を悪化させる可能性があります。大きくなったポリープは脱出を繰り返し、悪循環に陥ることがあります。
潰瘍
傷が深くなり潰瘍化すると、治癒が困難になります。また、肛門が狭くなる肛門狭窄のリスクも上昇します。
肛門周囲膿瘍
傷口から細菌感染を起こし、肛門周囲膿瘍を引き起こす可能性があります。膿が溜まり、激しい痛みや発熱を伴うなど、外科的治療が必要になります。
このように、切れ痔を放置することはさまざまなリスクを伴います。早期に適切な治療を受けることで、症状の悪化や合併症を防げます。異変を感じたら、早めに肛門外科を受診しましょう。
切れ痔の悩みを相談するなら新潟の松波クリニックへ
痔になってしまったものの、恥ずかしさなどから少々の痛みを我慢し、そのまま放置してしまう方もいらっしゃいます。しかし、放置することで症状が悪化するおそれがあります。また、痔だと思っていたら、実は大腸がんなどの重大な病気だったというケースも少なくありません。痔は早めに対処することで、薬物治療や生活習慣の見直しで改善を目指せます。
松波クリニックは新潟市中央区を拠点に、親切丁寧な診療を心がけております。「痔や便秘に悩んでいる」「肛門あたりに違和感がある」「ただれ・かゆみがある」など、おしりに関するさまざまな悩み・心配事を解消するためのサポートを行います。患者様一人ひとりに合った治療法をご提案いたしますので、まずはお話をお聞かせください。
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