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コラムColumn

【新潟】肛門が痒い原因とは?市販薬使用時の注意点や肛門外科受診の重要性

【新潟】肛門が痒い…その原因は?市販薬を使用するときの注意点や肛門外科で診断を受ける重要性も解説

肛門の痒みは、人には相談しにくいデリケートな悩みです。一過性のものから、何らかの疾患が隠れているケースまで多岐にわたります。こちらでは、痒みの主な原因、市販薬を使用するときの注意点、肛門外科での診断の重要性を解説します。

肛門が痒いとお困りの方、新潟周辺で肛門外科の受診を検討している方などの参考になれば幸いです。

肛門の痒み、考えられる原因とは?

肛門の痒み、考えられる原因とは?

多くの場合、肛門の痒みは、皮膚の炎症や刺激によって引き起こされます。しかし、その背景には意外な病気が潜んでいる可能性も否定できません。

皮膚のトラブルによるもの

肛門周辺の皮膚は非常にデリケートです。下着による摩擦や、排便後の不適切な拭き方などが刺激となり、痒みを引き起こすことがあります。特に、ゴシゴシと強く拭きすぎると皮膚が傷つき、炎症が悪化するリスクがあります。また、石けんやボディソープの洗い残し、洗浄力の強い製品の使用も、皮膚のバリア機能を損ない、痒みを誘発する原因となります。清潔に保とうとするあまり、過度な洗浄をしてしまうことで、かえって皮膚が乾燥し、痒みが増すケースも少なくありません。

痔などの肛門疾患

肛門の痒みの原因として、痔などの肛門疾患も考えられます。いぼ痔がある場合、粘膜の脱出や炎症、分泌物が原因で痒みが生じることがあります。排便時にいきむことでいぼ痔が悪化し、痒みが増すこともあります。切れ痔(裂肛)の場合も、傷口から細菌が侵入し、炎症を起こすことで、痒みや痛みを伴います。痔瘻(あな痔)は、膿による刺激で持続的な痒みが生じることがあります。肛門疾患は痒みだけでなく、出血や痛みといった症状を伴うことも多いため、心当たりがある場合は注意が必要です。

感染症

肛門周辺の皮膚は、細菌、真菌、寄生虫などの病原体にさらされやすい状態です。例えば、カンジダ菌などの真菌(カビ)が繁殖すると、湿疹を伴う強い痒みが現れます。特に、高温多湿の環境や免疫力の低下がある場合、発症リスクが高まります。また、白癬菌が肛門周辺に感染し、痒みを引き起こすこともあります。子どもの場合、ぎょう虫の感染も考えられます。これらの感染症は、適切な診断と治療が行われないと、症状が長引いたり、周囲に感染が広がる可能性もあります。

その他、糖尿病などの全身性疾患により皮膚の抵抗力が低下し、痒みが生じやすくなる場合もあります。また、ストレスや不規則な生活習慣は、免疫機能や皮膚の状態に影響を及ぼし、痒みを悪化させる要因となります。

市販薬の使用や自己判断で悪化?肛門の痒み対策の落とし穴

市販薬の使用や自己判断で悪化?肛門の痒み対策の落とし穴

肛門の痒みはデリケートな症状であるため、市販薬で対処しようと考える方も少なくありません。しかし、市販薬を使用する際には、いくつかの注意点と潜在的なリスクを理解しておく必要があります。

市販薬による一時的な症状の緩和

市販されている痒み止めや痔の治療薬には、ステロイド、痒み抑制成分、抗炎症成分などが配合されており、一時的に痒みや炎症を緩和する効果が期待されます。軽度な湿疹やかぶれ、短期的な刺激による痒みであれば、市販薬で症状が改善することもあります。ドラッグストアで手軽に入手できるため、医療機関を受診する時間がない方や、まずは自分で対処を試みたい方にとっては選択肢の一つとなるでしょう。

原因不明のまま使用する危険性

しかし、市販薬の落とし穴は、痒みの根本原因を明確にしないまま使用する危険性があることです。肛門の痒みは、肛門周囲の汚れ、汗による刺激、痔、感染症、アレルギーなど、さまざまな原因が考えられます。原因が多岐にわたるため、単に表面的な症状を抑えるだけでは根本的な解決には至りません。

例えば、細菌や真菌による感染症が原因の場合、ステロイドを含む市販薬を継続して使用すると、かえって症状が悪化したり、治癒が遅延する可能性があります。ステロイドには免疫抑制作用があるため、感染症の悪化リスクを高めるおそれがあるのです。また、本来治療すべき痔が悪化している場合、市販薬で一時的に症状を抑えるうちに、手術が必要になるほど重症化するケースも想定されます。

市販薬はあくまで一時的な対症療法にすぎないことを理解し、数日間使用しても改善が見られない、または症状が悪化する場合には、速やかに医療機関を受診することが重要です。自己判断に頼るのではなく、適切な時期に専門家の意見を仰ぐことが、症状の早期改善および再発防止につながります。

肛門外科での診断が鍵!痒みの原因を正しく見極める重要性

肛門の痒みの裏にはさまざまな原因が潜んでおり、自己判断や市販薬での対処には限界があります。しかし、肛門の痒みで悩んでいるものの、「どの診療科に相談すればよいのかわからない」「恥ずかしさから受診をためらう」といった声も少なくありません。そのような場合、肛門やその周辺の症状に特化した肛門外科が頼りになります。専門的な知識と技術に基づき、正確な診断と適切な治療が受けられます。

医師による正確な診断

肛門外科の医師は、肛門疾患に関する豊富な知識と経験を持っています。痒みの原因を特定するために、まずは問診から始まります。いつから、どのようなときに痒みを感じるのか、痒み以外に出血・痛み・腫れはあるか、排便習慣や食生活、アレルギーの有無など、多角的に情報を収集します。

問診で得た情報をもとに、視診や触診などによる診察を行います。肛門周辺の皮膚の状態、痔の有無や種類、炎症や湿疹の有無、感染症の兆候などを注意深く観察し、必要に応じて肛門鏡で肛門内部の状態を確認します。

原因に基づく適切な治療法

正確な診断により、その原因に即した治療法が選択されます。

皮膚炎や湿疹の場合

痒みや炎症を和らげる外用薬が処方されるほか、保湿剤の使用、アレルギー原因物質の特定とその除去についての指導が行われます。

痔が原因の場合

生活習慣の改善指導をはじめ、内服薬・坐薬・軟膏などの薬物療法、症状の程度に応じた日帰り手術または入院手術が検討されます。

感染症の場合

細菌感染には抗菌薬、真菌感染には抗真菌薬、寄生虫感染の場合は駆虫薬など、各原因に即した薬剤が処方されます。

その他の疾患の場合

まれなケースではありますが、全身疾患の一症状として現れる場合や、悪性腫瘍が疑われる際には、より詳細な検査を実施し、必要に応じて他診療科への紹介が検討されます。

市販薬では対応が困難な専門的な治療や、複数の治療法を組み合わせたアプローチは、正確な診断がなされて初めて実施可能です。また、自己流の対処では効果が期待しにくい慢性の痒みに対しても、医師は根本的な解決策を提案できます。

適切な医療機関への案内と利用者の安心感

肛門の痒みは、皮膚炎や痔などが原因の場合が多いものの、ごくまれに大腸がんや肛門がんなど重篤な疾患のサインである可能性も否定できません。長期間痒みが続く場合や、出血・しこり、体重減少などの全身症状を伴う場合は、より一層の注意が必要です。

肛門外科を受診することで、まず痒みの直接的な原因の診断および適切な治療を受けられます。もし肛門の病変だけでなく、大腸の疾患が疑われて精密検査が必要と判断された場合は、速やかに専門の医療機関を紹介し、早期発見につながる可能性が高まります。

肛門の痒みが気になるときは、まずは一度診察を受けることをおすすめします。

肛門が痒いとお悩みなら新潟の松波クリニックへ

新潟の松波クリニックでは、患者様の負担を最小限に、親切丁寧な診療を心がけております。肛門外科・肛門内科の担当医として、肛門疾患に関する正しい知識の普及、日常生活や排便習慣の改善にも注力いたします。おしりの「悩み」や「心配事」がありましたら、松波クリニックまでご相談ください。

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